2023/10/04
DevOpsの実践者が集まるDevOpsDaysというカンファレンスは世界の色んな場所で開催されているのですが、その台北版となります。今年は9/25, 9/26に行われました。 https://devopsdays.tw/2023/
私は日本で行われているDevOpsDays Tokyoの実行委員を勤めているのですが、元々東京と台北の運営の間には交流がありまして、前回は2019年にも日本のメンバーがDevOpsDays Taipeiに参加しました。本当はその後のDevOpsDays Tokyo2020に台北のメンバーを招待する予定だったのですが、COVID-19の影響で叶わずでした。
今年は台北で2019年ぶりにオンサイト開催が行われるということで、改めて東京と台北の運営の親睦を深めるべく、DevOpsDays Tokyoの実行委員を代表して参加してきました。また、個人としては、今回がDevOpsDays Taipeiに参加するのは初めてでしたので、運営視点で台湾のカンファレンスの現状や何か学べるところもありそうだという期待を持って望みました。
参加者はとても多く、スポンサーブースもたくさんありましたので、DevOpsDays Tokyoよりも賑わっている印象を受けました。
セッションの多くは中国語だったため、ちゃんと内容を把握することは難しかったのですが、2日間とも午前中はキーノートとして1トラックだけで、午後は複数トラック+OSTという構成になっていて、午前に得た知識を午後に実践に繋げるような設計になっているのかなと想像しました。キーノートではDORAのレポートについての解説なども行われていて、日本でもこういうセッションはあった方が良さそうだなと思うなど、東京側として見習うところも多くありました。
DevOpsDays Taipei側からの計らいで、DevOpsDays Tokyoとしてのブースを出せてもらいました。 ブースを出していた建物は、セッションが行われていた建物とは別で、元々はタバコ工場だったそうなのですが、古い建物の感じを上手く生かした施設になっていまして、オシャレなお店や展示が行われている、とても素敵な場所でした。
ブースにはDevOpsDays Tokyoで作ったTシャツやハッピを持っていきました。現地の方には大変喜んで頂いて、せっかくなのでハッピを着て一緒に写真を撮ってもらいました。 何人かの方は日本に来たい、DevOpsDays Tokyoにプロポーザルを出したい、と言って頂いたので、日本でまた会えるのを楽しみにしています。
DevOpsDays Taipeiに向けて、日本からも2人の方が登壇を行いました。
まず最初は、田上さんから、日本で行われているハイブリッドカンファレンス(オンライン・オフラインの同時実施)を実現している仕組みについてお話がありました。 https://devopsdays.tw/2023/speaker-page/1172/
続いて、戸部さんから、Woman in Agileの文脈を踏まえつつ、Agileチームにおいて不快な感情を認知してそこに対してアクションすることの重要性についてのお話がありました。 https://devopsdays.tw/2023/speaker-page/1173/
お二人とも日本でコミュニティ運営に関われている方たちで、日本コミュニティが持っている知見や実践について台北にシェアできる良い機会になったのではないかと感じました。
日本ではRegional Scrum Gathering Tokyo(RSGT)というイベントがありますが、台北ではRegional Scrum Gathering Taipei というイベントがありまして、そのメンバーを中心に親睦を深めるための食事会も開催してもらいました。
私は、直近3年ほどRSGTで「知り合いを増やす会」というワークショップを実施しています。これは、特に初めて参加するような場では、知り合いが増えるだけで安心感を得られたり、色々な話が出来て楽しくなるということを前提に、ワークショップを通じて知り合いになってもらう、というものです。
私の台湾滞在中のサポートをして頂いていた方が、どうやら私の日本語でのプロポーザルを見て興味を持ってもらったようで、内容を知りたいということでしたので、ワークショップの一連の流れを説明させてもらいました。
「初対面の人と話すのに緊張するのは東アジア共通の課題だと思うよ」 「このワークショップは台北でも有効だと思うから、実施しても良い?」
というコメントを頂きました。想像もしていなかったのですが、こうした日本での発信が国境を越えて広がるかもしれないということにとてもワクワクしました。
初めての台北、初めてのDevOpsDays Taipeiということで、色々と貴重な経験をさせて頂きましたが、やはり一番大きかったのは、台北に友達が出来たことだなあと思います。彼/彼女らと東京で再開するのも楽しみですし、また台北まで会いに行きたいと思います!