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クラウド活⽤のリーダーにサムライの称号を!「KDDI Cloud Champions Program」とは?

2022/05/17

こんにちは!ソフトウェア技術部エキスパート/KDDI CCoE*(※1)*リードの⼤橋です。

*※1:CCoE= Cloud Center of Excellence. 自社内のクラウド利用推進を様々な形で支援・牽引する専任組織。 *

みなさんは⾃社においてエンジニアの評価向上や⾃⼰研鑽のモチベーション維持のためにどんな活動をされているでしょうか︖KDDIではクラウド活⽤を推進してくれた⼈に贈る表彰プログラム「KDDI Cloud Champions Program」をCCoE主導で策定しましたので、今回はそのお話をしてみたいと思います。

■KDDI Cloud Champions Programとは?

クラウドチャンピオンプログラム概要図

本制度定義の冒頭に書いた⽂章をそのまま持ってきますが

KDDI Cloud Users Group(KCLUG)の参加メンバーの中で、KDDIのクラウド活⽤を 技術的にリードし、卓越した事業貢献やクラウドの認知度向上に寄与した⼈を認定 および表彰し、KDDI全体のクラウド技術⼒向上の活性化、ユーザー同⼠の競争原理を 促す制度として設置したコミュニティ主導型の表彰プログラムです。

元々は社内のクラウド利活⽤推進を加速させるための⼿段として、各部にクラウドリーダーたる⼈を育成して配置していくようなプランも案に挙がりましたが、それでは本来⾃発的に知⾒をGiveするべき⽴場の⼈間が事務的にアサインされてしまううえ、ともすると業務経験の浅い若⼿社員を勉強がてらクラウド担当として当てこまれてしまうかもしれないという懸念から、あくまでクラウド活⽤を⾃発的に牽引している社員へスポットを当て、⾃主性を重んじたコミュニティ主導型の認定制度という形態に変更しました。

この制度を、我々は「クラチャン」という愛称で呼んでいます。

■KDDI Cloud Users Group(KCLUG)とは?

このクラチャンの認定⺟体となるKDDI Cloud Users Groupは、KDDI社内のパブリックユーザーコミュニティで、2022年4⽉現在、1000⼈超の登録者を誇る社内で最⼤の技術コミュニティです。

KCLUGとは

ユーザー登録数や参加部⾨の広さもさることながら注目はそのアクティブ率で、ひと⽉あたりに投稿されるスレッドが40以上もあり、ユーザー同⼠の闊達な情報交換がそのスレッド内で⽇々⾏われています。AWS/Azure/GC/OCIといった主要クラウドへの質問や周知に加え、会社のサービス継続に影響するクラウド全体の障害情報の連携もこのコミュニティ内部で⾏われています。

このコミュニティは略して「KCLUG(クラッグ)」と呼んでいます。

■「KDDI Cloud Ambassadors」と「KDDI Cloud SAMURAI」

クラチャンがクラウド技術者やクラウドに関わる人材が集まるKCLUGを母体とした表彰制度であることはご理解いただけたと思いますが、2021年度はこのクラチャンの中に「KDDI Cloud Ambassadors」と「KDDI Cloud SAMURAI」の2つの表彰カテゴリを⽤意しました。

KCA21

「KDDI Cloud Ambassadors」は、クラウド利⽤を社内に広めてきた、あるいは指南してきた⽅を対象に、⼀定の基準を満たすことでその活動成果を認め、称号を付与する制度です。認定は申し込み制で、申し込み者から1年間の活動成果を⼀定のフォーマットに従って報告してもらい、それを事務局側にて審査を⾏い認定者を決定します。

認定者には、年度付きの称号(例:KDDI Cloud Ambassadors 2021)を永年利⽤する権利のほか、証明書の発⾏や社内への個別紹介ページの掲⽰、バーチャル背景、Ambassadors限定のステッカーの配布などの特典を⽤意しました。

↓証明書となるクリア名刺のデザイン KCAクリア名刺

↓Ambassadors限定のステッカーデザイン

KCA21ステッカー

KCS21

もう1つの「KDDI Cloud SAMURAI」は、KDDI Cloud Ambassadors認定者の中から、極めて⾼い活動を⾏った者をKCLUGメンバーからの投票によって選出し表彰を⾏う制度です。 社内におけるTop of Topのクラウドリーダーとしてクラウド活⽤関係者からも認められた存在となるこの制度は、KCLUG全体の0.5%、最⼤でも5⼈までしか選出されないというまさに選ばれし者にのみ与えられる栄誉ある称号となります。

SAMURAI認定者にはAmbassadorsと同等の特典に加えて、名前⼊りの盾(クラウドストーム)と表彰式の開催、より認知度を⾼めてもらうためのWeb社内報への個別記事掲載など、よりプレミアム度が⾼い特典を⽤意しました。また社内のみならず社外への情報発信を積極的に行うという点も特徴で、まさに本ブログエントリーがそれにあたりますが、SAMURAIの名を社外でもおおいに役立てて頂けるようなアクティビティも用意しています。

↓盾の代わりに贈られる称号と名前⼊りのクラウドストーム。 天候により中の液体の濁りが変化する。

クラウドストーム

↓SAMURAI限定ステッカーデザイン

KCS21ステッカー

SAMURAI認定者にはAmbassadorsのステッカーも配布されるのですが、実はこの2つを合わせると1本の帯ステッカーになるという⾯⽩いアイディアも⼊れてみました。この帯ステッカーを貼れるのは社内でも⽚⼿に収まる⼈数しかいないので、私も羨ましいと感じてしまうほどです。

↓SAMURAIしか貼れない帯ステッカー。光り輝く色はパソコンのフタで目立つこと間違いなし!

クラチャン帯ステッカー

Ambassadorsが、この称号を得たいと考えているKCLUGメンバーによる”⾃薦”である⼀⽅、SAMURAIは認定されたAmbassadorsのなかからKCLUGメンバー⾃⾝が投票によって決める”他薦”であるところがこの制度のキモです。ともすると運営による恣意的な選出になりがちな表彰制度をいったん公の場に出し、社内でもっともクラウドに関⼼のあるコミュニティメンバーにトップを決めてもらうという形にしたことでより公平性を保つことができるのではないか?と考えました。

■KDDI Cloud SAMURAI 2021 は2名!

2021年度は厳正なる審査の上、今年のAmbassadorsとしては12名が認定され、その中からKCLUGメンバーによる投票で、以下2名のSAMURAIが決定いたしました。

クラウドサムライ21のお二人

情報システム本部 システムマネジメントサービス部 システムエンジニアリングG 御田 稔(おんだ みのる)

モバイル技術本部 ソフトウェア開発部 開発3G __本間 宣嗣(ほんま のりつぐ) __

SAMURAIの発表は、2022年3⽉14⽇に社内で開催したクラウドユーザーの1Day イベント「KDDI Cloud Conference 2022」の中で、表彰式というかたちで⾏われました。

↓表彰式の様子 hyousyouhiki1 hyousyouhiki2 hyousyouhiki3 hyousyouhiki4 hyousyouhiki5

2名のSAMURAIについては予定通り社内報を活⽤し⼤々的に社内に周知させていただきました。反響は想像以上で、公開数⽇で500以上ものイイねがつくなど異例のレスポンスとなりました。

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お⼆⼈の所属部⾨でも、SAMURAI受賞について個別に表彰されるなど、設⽴時点で考えていたものとは別の形での反響が起こったようです。なかでも個⼈的に⾯⽩かったのは、SAMURAIという称号名からサムライのコスプレをして表彰式に臨んだり、あるいは着物と刀をまとったプロフィール写真の撮影が⾏われるなど、ネタとしても⼤いに活⽤していただけたようです。

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KDDI Cloud SAMURAI 2021という年度付きの称号はこれから先もずっと使うことができるので、お⼆⼈がこの肩書をひっさげて社内外で活躍されることを期待していますし、きっと彼らなら間違いなくやってくれるでしょう。

もし社外で出会ったときには、「あの制度でサムライ獲ったKDDIの⼈か!」とぜひ声をかけてあげてください。

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■2022年度に向けて

パブリッククラウドに関する⾃⼰研鑽活動やKDDI社内にクラウドを広めていくという強い意志をもった社員の活動を、誰にでも分かる形で証明し、かつそれを称号として社内や社外に表明できる⼿段を実現したい。ただその想いだけで⾛り出した本制度ですが、初年度ということもあり⼿探りで進めてきた部分も多く、改善すべき箇所はたくさんありました。ここについては私を含め運営メンバー全員で反省しております。

しかし、AmbassadorsやSAMURAIになった皆さんから感謝のメッセージを直接頂けたり、この制度のことを社内報などで⾒た⽅からもポジティブなコメントも沢⼭頂けました。制度そのものについては間違いなくよい効果を⽣んでいると確信しています。なによりも、対⾯で会うことのできた認定/受賞された皆さんの表情がとても明るかったのが運営としては嬉しかったですし、この制度を作ってよかったなと心から思うことができました。

クラウドを活⽤するという⽂化の浸透とより⾼度な活⽤を推し進めるためには、堅苦しい集合研修や資格取得補助だけでは正直難しいと思います。エンジニアやエンジニアリングに関わるすべての⼈が、楽しく仕事に臨めること。これこそが、学び続けるための環境としてもっとも⼤切な要素の1つだと私は信じています。

KDDI Cloud Champions Programは2022年度も継続して実施します。 今年度は誰がSAMURAIに選ばれるのか?今から楽しみでなりません。

KDDI ⼤橋