2023/04/21
KDDIアジャイル開発センター(KAG)の中島(@piyonakajima)です。 先日、DevOpsDaysTokyo 2023にスポンサーとして参加してきました。今回は、KAGのメンバー5人で参加しました。今年は初のOST開催!今回はOSTの熱量をお届けしたいと思います。
OST(Open Space Technology)とは、各自テーマ出しをして、そのテーマについて話し合う場です。今回は参加したOSTについていくつか紹介します。 参考:Open Space Technology とは
↑実際にいろんな方がその場でテーマを発表し、タイムテーブルが当日壁に張り出されました。
海外から来た方も含めてグローバルな場になりました。ChatGPT等のAIが発達するとDevOpsが今後どうなっていくか?について議論をしました。
今後更に、コードもテストコードもある程度AIが自動生成できるようになっていくはずです。議論では、「プロダクトが早くできるようになって人間からのフィードバックがボトルネックになるのではないか」「それすらも自動化されるのではないか」「AIが障害を起こしたときに責任はだれが持つことになるのか?」といった話題が出ました。私は「AIが発達しても最終的な意思決定は人間が担うのではないか?」と思っていましたが、AIの信頼性が高まり人間より信頼できるようになるとAIの方を使うようになり、人間が書いたプロダクトは伝統工芸品になるのでは?という意見が出てきて、恐ろしくも面白い世界がやってくることを予感しました。
チームで働く中で温度差を感じた事がある人達が集まり、何故チーム内で温度差が生まれるのかについて議論しました。 私は「オンライン会議にて質問を投げかけた際に生まれる数秒の無音を感じ取った時温度差を感じる」という自分のエピソードを紹介しました。 それぞれのエピソードを元に何故温度差を感じるのか?等考えていきました。「実際には興味関心を持って聞いてくれているのに、オンラインだと相手に伝わりにくい」といったエピソードもあり共感できることが多かったです。自分だけでなく、それぞれが業務の中で温度差について少なからず悩んでいることが解り、学びがありました。 結果的に、「温度差があること自体に問題があるのか?」という話にも繋がりました。温度差があったとしても、自分のモチベーションが下がらない程度に自分の意志を持ち続け、温度差が生まれていることも受け入れる事が大事だと感じました。
(内容の詳細は割愛させてください)
私が提案して開いた場です。ふりかえり手法の一つで「象・死んだ魚・嘔吐」というふりかえり手法があります。これはairbnbが実際にチームが停滞した際に行った課題を発散させるふりかえり手法です。
「象・死んだ魚・嘔吐」では以下を順番に付箋に書いて発表していきます。
象:言うまでもなく皆で抱えているがあえて口にしない問題 死んだ魚:このままおいておくと大変なことになってしまう問題 嘔吐:今だから言えるぶっちゃけた問題
ナビタイムジャパンの小田中さんがブログ(チームは「闇」と向き合えているか)やふりかえりカンファレンスにて紹介されているのを聞いてやってみたいと思い、今回OSTにて皆で実際にやってみました。カンファレンスでは皆ポジティブで明るい気持ちで参加している人が殆どですが、皆それぞれに業務上やプライベートでの悩みを抱えており、課題に向き合っていることが伺えました。
日本だとこのふりかえり手法の名前が仰々しく感じられるため、「象・寿司・ぶっちゃけ」のような名前に変えてもよいかもしれない、というアイデアも出ました。 実は最近業務にてチームで実験的にこの「象・死んだ魚・嘔吐」によるふりかえりを行ってみたところ、いつもの「Fun Done Learn」のふりかえりでは出てこない課題や悩みの共有ができました。 今回の経験も参考に、今後も定期的にチームで実践してみたいと思います。
あまり詳細には記載できませんでしたが、OSTを通して、普段接さない人と交流を持ち様々な議論を通して、これまでのエンジニア人生で起きた出来事を多面的にふりかえることができたように思います。
DevOpsDaysTokyo 2023とても楽しかったです!特に今回社員5人で参加したのですが、社内外の交流が広がってよかったです。OSTで様々なテーマについて議論することで、新しい考え方や視点に触れることができました。これからもDevOpsや、チームでのコミュニケーションのカイゼンに取り組んでいきます。 来年のDevOpsDaysTokyoも楽しみにしています!