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映像伝送と遠隔操作における5G/MECを利用した 実証プログラムご案内

2023/04/18

はじめに

KDDI DX推進本部の笠島です。主にAWS Wavelengthに関するサービスを担当しています。当社で映像関連の新規サービスも提供開始しておりますが、5G/MEC×映像活用のユースケースやお客さまニーズも増えているため、2023年度は、『映像伝送』と『遠隔操作』の分野でお客さまをご支援したいと企画しております。

背景

KDDIでは、2020年よりAWSと共にAWS Wavelengthを日本国内で唯一提供しております。昨今、『映像伝送』と『遠隔操作』の分野でお客さまより有線に代わり5Gを使用したソリューションを求めるお声を多く聞くようになりました。5G/MECを活用した低遅延映像配信の例としては、AI映像分析と組み合わせて実施したこちらの事例があります。 MEC(AWS Wavelength)上での低遅延映像配信+AI映像分析 PoC のご紹介 | KDDI Engineer Portal また、5G/MECを活用した遠隔操作として、医療業界での手術支援ロボットの遠隔操作を実証実験したこちらの事例がございました。 5G/MEC経由での手術支援ロボットの遠隔操作 実証実験レポート | KDDI Engineer Portal KDDIでは、映像伝送装置の開発元である株式会社ソリトンシステムズ(以下、ソリトンシステムズ)と、さまざまな低遅延映像伝送の取組みを実施してきました。今回、『映像伝送』と『遠隔操作』での低遅延映像伝送実現に向けてソリトンシステムズの最新の映像伝送装置である『Smart-telecaster Zao-X』を提供いただき、お客さまが実証実験できるよう『実証プログラム』準備いたしました。

実証プログラムの内容

このたび、KDDI・ソリトンシステムズ・AWSの3社にて5G/MEC×映像活用のための検証環境(下図)を準備致しました。今回は、PoC(Proof of Concept:概念実証)ご支援として3社でこのプラットフォームをご提供することで、お客さまによる映像伝送、遠隔操作のユースケースを無償で実証実験できますので、その概要をご案内申し上げます。

映像伝送の構成:

映像伝送の構成

遠隔操作の構成:

遠隔操作図 2

【実証プログラム】内容・適用条件等

・適用期間は、2023年4月1日~2023年6月30日お申し込み分(検証日は応相談)となります。 ※ただし、適用期間は予告なく変更される場合があります。 ・無償提供範囲は、上記構成図の『PoCご支援範囲』となります。映像伝送装置(&遠隔操作装置)1台と5Gルータ(最大2台)は無償貸与(2週間程度:期間は別途応談いたします)し、AWS Wavelengthは無償提供いたします。お客さま装置側などの開発費用やパートナー稼働費についてなどは、負担できませんので予めご了承ください。 ・PoCの実施後は、KDDI、ソリトンシステムズ、AWSの各社で事例としてプロモーション活動(プレス/HP/Blog掲載やセミナーでの事例紹介等)のご協力をお願いします。 ・PoCの試験内容および結果について、KDDI、ソリトンシステムズ、AWS各社よりお伺いします。 PoCの試験内容がお客さまの実際の業務に則した内容でない場合(単純なパフォーマンス試験など)はお申込みできません。 ・Zao SDKを用いた開発についての支援は行っておりません。(お客さまにて開発を行っていただきます) Zao SDKについては、ソリトンシステムズ社のホームページをご参照ください。 ・試験場所はKDDI DIGITAL GATEまたは、お客さまサイトでも可能です。ただし、お客さまサイトの場合、現地へのスタッフ派遣によるオンサイト設定支援は行わないことがあります。事前にご相談ください。 ・その他、ご要望がございましたらご相談承ります。

終わりに

現在、映像伝送や遠隔操作で無線化を検討されている方は、ぜひこの機会に本プログラムをご利用いただき、お客さまの新たなチャレンジをご支援させていただけると幸いです。 ご関心がございましたら、是非 こちらのフォームよりお問い合わせください。 みなさまからのご連絡をお待ちしております。