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スクフェス新潟、オンラインで参加しました!

2023/05/23

こんにちは、KDDIアジャイル開発センター(KAG)の中島です。 先日、5月19日と20日に新潟で開催されたスクラムフェス新潟に参加してきました! 今回は初めてオンライン形式での参加となったので、その雰囲気や内容をお伝えしたいと思います。(サムネイルは参加した自宅の写真です。)

スクフェス新潟では、アジャイルやテストに関する様々な議論が行われました。オープニングでは、私が作った「Fun Done Learnのうた」が使われており嬉しかったです(笑)スクフェスを知ってから半年が経ち、この曲が様々な場面で活用されており、感慨深いです。

印象に残ったセッションをいくつか紹介します。どのセッションも素晴らしい内容ばかりでしたが、特に私自身が心に残ったセッションをいくつか紹介します。

野村総合研究所の森さん 徹底的に自分たちのプロダクトを検査する『自分たちでデモをしない』スプリントレビュー 彼らのチームでは、開発だけでなく、事業企画やマーケティングから運用まで、プロダクトに関わるあらゆることをチーム全員で行っています。実際に彼らが行っている「自分たちでデモをしない」スプリントレビューを見せていただきました。レビューでは、書籍「Joy,inc」にあるShow&Tellという手法を用いて、レビュー時にチームメンバーが説明して顧客が聞くのではなく、顧客に説明してもらいチームが聞くというやり方を取っていました。これにより、仕事の成果を双方が正しく理解しているかが明確になり、ステークホルダーとの意思疎通のずれも明らかになるとのことでした。

スプリントレビューでは顧客に「また来たい」と思ってもらえること、自分達のプロダクトの自慢、チームの自慢をするということを意識されている話が印象的でした。これまでレビューを受け身でやっていなかったか?ふりかえるきっかけをもらったように思います。自分達も参加者により楽しんでもらえるような、そんな魅力的なレビューの場を作っていきたいです。

ホロラボ及部さん いきいきした受託開発をするためにアジャイルチームができること チームで転職されこれまで経験してこなかった受託開発でアジャイルをやることになり、それまで持っていた受託開発へのネガティブな印象に対して向き合ってみた話でした。 自社開発と受託開発の違いの紹介や、いきいきした受託開発を実現するためにデモから始まり見積や契約からチームで取り組まれている話を紹介していました。

私たちも自社開発と受託開発の両方に挑戦している状況で共感する部分が多かったです。中でも「楽しそうに働いている人たちのところに楽しい仕事が集まる」という言葉が印象的でした。また、攻めの受託開発を実現するためには自分達から発信していく姿勢が欠かせないと再認識しました。

クリエーションライン 内田さん  相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減し持続可能な組織変革を 「誰もが正しい、ただし部分的には」という言葉や、NVC(非暴力コミュニケーション)、相互学習モデルと出会い、相互理解を目指す対話主体のコミュニケーションで心の負担を軽減できることに気づかれたそうです。異なる意見と対面した時の捉え方、コミュニケーション方法を変えることで心の負担を軽減された例を紹介してくださいました。

私自身、「正論パンチ」で相手と対立構造を取ってしまうことは過去に何度かやって後悔したことがあったので共感しました。最近はあまりやれていませんが瞑想を通して自分の体の負荷に気づくことはよくあったことを思い出しました。瞑想することを習慣化してみようと考えています。

他にも様々な登壇者の方々がいらっしゃいましたが、自社やチームがより魅力的になるためにはどのような取り組みをしていくべきか、考えさせられるセッションが多かったと感じました。ソフトウェア開発に限らず、営業や企画の領域にチームで顧客を巻き込みながらアジャイル開発を進めていきたいと思います。

スクフェス新潟とっても楽しかったです!初めてのオンライン参加でしたが刺激的な時間を過ごすことができました。Discordのテキストチャンネルや雑談ボイスチャンネルを通して現地参加の方やオンラインの方と交流が持てたのも嬉しかったです。今後も"Be Agile, Update Culture"の精神を持ち続け、さまざまなチームや組織との交流を通じて成長していきたいです。