2023/09/07
KDDI アジャイル開発センター(KAG)の中島(@piyonakajima)です。今回は、Scrum Fest Sendai 2023 についてのレポートをお届けしたいと思います。
Scrum Fest はアジャイルコミュニティの祭典で、全国各地で開催されています。今回は仙台での開催です。セッションは多岐にわたり、多くの価値ある知識と経験が共有されました。
私自身、ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックの廣川さん、山崎さんと一緒にセッションで登壇させて頂きました。IT プレナーズさんに私達のチームで毎日やっている Fun Done Learn の取組をご紹介したところ、実際に IT プレナーズさんのマーケチームにて毎日の Fun Done Learn が定着した話を共同で登壇させて頂きました。
様々な方にFun Done Learnを使ったふりかえりを紹介する中で、ふりかえりが定着したチームの特徴として、個々人がそれぞれのタスクだけに集中すれば良い「個人商店状態」を良く思っておらず、メンバーの入れ替わりなどでチーム同士の関係を良くしたいと考えている人が多いという話をさせて頂きました。
毎日でも気軽に始められるふりかえりツールとしてanycommuを公開していますのでもしご興味湧いた方はぜひ使ってみてください。 (最後は皆で を歌って終わりました。)
Scrum Fest Sendai 2023では、オンラインセッション含め36のセッションが開かれました。中でも特に印象的だったセッションについてご紹介します。
藤村新さんは、受託でオフショア開発をされてきた方です。
「迷ったら危険な方を選ぶ」という考え方で、常にラーニングゾーンを選んできました。
顧客に対して積極的に提案を行い、外資系コーヒーチェーンのモバイルオーダーアプリを半年で実現。
カンファレンスなどでポジティブな気持ちになったら、立ちはだかる障害を思い浮かべて現実と対決させる「メンタルコントラスティング」を活用してきたそうです。
このセッションで特に感じたことは、藤村さんが常にラーニングゾーンを選んで、未経験の事にも果敢に挑戦されてきたことでした。私も、夢や目標に対して現実的なシミュレーションを行いながらラーニングゾーンを選んでいきたいと思います。
「教育心理学概論」の内容を知識構成型ジグソー法を用いて共有しました。
このセッションを通して、スクラムと教育心理学には多くの類似点があり、効果的な学びの仕組み作りが重要だと感じました。賢くなる、多くの学びを得るためには、その場の仕組みづくりが必要だと思います。おそらくその実践例の一つがモブプロのようなプラクティスなのではないかと感じました。限られた時間でしたが、よりこの本について読んでみたいという気持ちが強くなりました。
ここには書ききれない多くの出会いや学びがありました。中でも、藤村新さんのセッションで学んだ「メンタルコントラスティング」や、小笠原さんの「教育心理学概論」についてのセッションは、心に強く残っています。今後のプロダクトづくりやチームビルディングに役立てたいと思います。