2022/12/08
三島ワーケーションの体験レポートVol.3では4日目のレポートと、このワーケーション体験を通して感じたことやKAGとしてワーケーションをどのように活かしていくか、今後の展望を総括します。
この日は朝から「みしま朝活フェス」での朝散歩に参加するという予定が組まれていたので、少し早起きを。
「水の都・三島」を代表する水辺スポット源兵衛川の清々しい空気の中を散歩しました。初夏の夜にはホタルが舞うのだそうです。
散歩の後には、三島市長にご挨拶に伺いました。
今回の取り組みを通して、今後の展望について意見を交換。ほかにも弊社代表は自転車に乗ることが趣味なのですが、豊岡市長がオリンピック開催時に購入した自転車について意気投合し、大いに盛り上がるワンシーンもありました。ここでも人と人との繋がりが印象的でした。
三島大社にも参拝!
最後は美味しいお昼ご飯でワーケーションの締めくくりです。
仕事に旅にと非常に濃密な3泊4日となりました!
さて、とても濃い3泊4日だったわけですが、実際にワーケーションを体験してみて、どうだったのか参加したメンバーに聞いてみました。
【KAG代表 木暮さんからの感想】
KAG社はエンジニアのエンゲージメントを重視しています。それはオンとオフのワークライフバランス、つまり仕事とプライベートの充実です。
三島市はIターン、Uターンの実績数から魅力ある街であることは知っていましたが、実際に自身で経験すると、ワーケーションに適した新幹線移動が可能で、地域コミュニティ活動がも活発でした。またそれを下支えするいくつかの企業様にも触れることができました。
さらに、水を活かしたまちづくりや、横断歩道で待っていると車が止まってくれる街全体の雰囲気などにも感動しました。
趣味が自転車とスキー、そして鰻が好物なのですが、三島では全てを満たすことができ、三島という土地に強く心が惹かれたワーケーションでした。
【須田さんからの感想】
訪れたことのない街で、職場の仲間と集う新鮮さと、いつも通りオンラインでチームメンバーと集う安心感とが同居して、すーっと何の抵抗もなくすぐ馴染めました。
最近は日頃も職場に出勤する機会は週1くらいで、会えたり会えなかったり、話したり話さなかったりする同僚がいる中で、職場よりも雑談も仕事の相談もしやすかった気がします。
コロナ禍前の職場にずっといた頃も、チームメンバーとは話しても、同じ部署の別のメンバーとは話さなかったりするので、一緒に仕事をするメンバーとのチームビルディングとしても、チームを超えた組織としての連携を深めるキッカケとしても、普段と違う場所で集う機会を作るということは意味があるんじゃないかと思います。
スクラム提唱者のジェフ・サザーランド博士も、スクラムチームのチームビルディングのために必要なこととして、(コロナ禍前だけど)「Go to Izakaya! Go to Onsen!」って言ってましたしね。
あとは、三島在住で、三島移住アンバサダーもやっている同僚が主催者の一人で、地域の方との交流の機会ときっかけがあったので、初回からディープに地域の人と知り合い、職と食を知れる機会ができたので、また会いに行きたくなりました。
翌週に2年ぶりにコミュニティリーダーズサミット高知に参加して、自然の中でのワーケーション体験ができ、より深く地域の人と職と食に触れることができて、これからもワーケーションは積極的に取り入れたいと思っています。
ワーケーションの効果や通常のオフィス勤務や自宅でのテレワークとの違いとしては、新鮮さが続くくらいの期間であれば、夜は地元の人との交流や、美味しいものを食べに行くための時間を捻出するために、より日中は集中できたりとか、一緒に参加するメンバーとの会話が増える効果などは、今回の経験からもあるんじゃないかと思います。
ただ、慣れると、きっと効果も薄れると思うので、街や場所を点々としていくことができれば、その効果も持続するんじゃないかと。
長期にわたって、HafHなどの宿のサブスクサービスを利用して、旅しながらワーケーションをしている知り合いも増えているので、そんなワーケーション先駆者たちは効果を実感しているのかもしれません。同じ業界、会社、組織の中に閉じこもっていないで、さまざまな場所と地域と人に出会って、より俯瞰して見られるようになるとか、視野と視座を広げる変える行動を続けていきたいです。
【浅川さんからの感想】
今回ワーケーションを体験してみて、その効果について語る前提として、今回は一般的なワーケーションの定義に加えて、以下2-5の要素があったことを考慮する必要があると思います。
結果として、今回のワーケーションにはとても高い満足度を感じたのですが、その要因としては2-5の要素が大きく、もし自分一人でのワーケーションだったら、ここまでの満足度には至っていないと思いました。
1. 一般的なワーケーションの要素(普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごす)
2. 同僚複数名との同時参加であること
3.地元の団体との交流イベントの実施
4.観光ツアーの実施
5.上記2-4を実現するコーディネーター(大橋さん)の存在
<ワーケーションの効果>
・普段と違う環境でリフレッシュしながら業務を行うことができた(要素1)
・普段の業務よりも検討/構想に頭と時間を使うことができた(要素1+事前のスケジュール調整の結果)
・地元の団体との異業種交流をとおして新たな知見(※1)を得ることができた(要素3,5)
・楽しい時間を過ごすことができた(要素1-5全て。個人的には特に2の気心が知れた仲間がいることが大きい)
(※1.現地の企業/自治体/団体の取り組み・活動について等)
今後KAGでワーケーションの実践を奨めていこうとするとき、(個人的な意見ですが)地域共創と、KAG社員にとって楽しみながら働ける仕組みの実現と考えています。
地域・KAG・社員のいずれにもメリットがあるモデルを実現し、継続性のある共創関係を実現することが重要だと思います。
・地域にとって:新たな産業/雇用の創出
・KAGにとって:新たな事業の創出、人財採用、地域交流を通した社員教育
・社員にとって:楽しみながら働ける環境
また、今回の体験で、三島市での官民連携での活動が素晴らしいと感じました。
・コミュニティ/イベント(みしま百人会議、朝フェス)
・行政(三島市役所)
・企業(加和太建設、etc...)
・協働の場(みしま未来研究所、三島クロケット)
自分が以前にシェアリングエコノミー推進事業で関わっていた東京都日野市との取り組みの中でも感じたのですが、このような活動の継続には関連プレイヤーの経済を回す必要があるという厳然たる事実です。
昨今は世間でCSRからCSVへの転換の必要性が提唱されていますが、三島市とKAGが継続的な共創関係を維持する上でも、関連プレイヤーにメリットがある形で経済を回す必要性を強く感じます。
一方で、前述のとおり、今回の推進施策における地域・KAG・社員のいずれにもメリットがあるモデルの形は見えていると考えており、実現の可能性を強く感じています。
【田原さんからの感想】
ワーケーションを体験してみて非日常感があり、同時にワーケーションしている人との親密度が高まった気がします。特別なことを共有しているような感覚がありました。
滞留している検討事項について集中して話し合うような場面では、適度に日常のやり取りから遮断されて効果が高いと感じました。その一方で、デスクワークやリモートでの1on1など日常の仕事を持ち込んでしまうと、設備の問題などで効率が悪く感じます。
今後KAGでワーケーションを取り入れていくとしたら、チームビルディングや、集中検討のためにグループで行くことを念頭に制度設計したいと思いました。
今回アレンジされていたように、地域コミュニティと触れ合える機会があると、目線が変わるような新たな刺激があり、「その場に行くことの価値」をより強化できると感じました。
それぞれが体験を通して、今後の示唆を得た実りあるワーケーションを体験となったのではないかと思います。
また、今回の取り組みについて静岡新聞さんにも掲載されました。
https://www.at-s.com/news/article/shizuoka/1139380.html
チームビルディングへの効果、いつもと違う環境で集中して進める仕事、地域との共創や新たな視点を得られるメリットなど、ワーケーションを実際に体験してみないと得られない気づきが多くあったと感じます。
KAGでは社員のエンゲージメント向上の観点と合わせ、ワーケーション先の地域との双方向的な課題解決や共創という観点でも、今後この取り組みを推進していく予定です!