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現地キックオフの価値について:ニアショア(沖縄)・オフショア(ハノイ、ベトナム)・東京のコラボレーション in 沖縄

2023/03/01

こんにちは。KDDIアジャイル開発センターの竹川です。 以前の記事(3年振りにオフショアメンバーと会ってきた(ハノイ編)はじめてのオフショア拠点に行ってきた(ホーチミンシティもといサイゴン編))にて、弊社のオフショア開発における取り組みを一部ご紹介させていただきましたが、日本国内においては、開発パートナーであるFPT Software様と共にニアショア開発(沖縄)もかねてより進めております。 これまでオフショアとニアショアについては、案件との適正などを考慮しながらそれぞれ異なるプロジェクトで取り組んでいくことが多かったのが現状でしたが、今回私の担当するプロジェクトにおいて、ニアショア・オフショア・東京間でコラボして進めるという初めての取り組みを行うべく、そのキックオフを沖縄で実施してまいりましたのでその様子をご紹介いたします。


登場人物

これまでKDDIアジャイル開発センターでは、幅広い技術領域をカバーされているFPT Software様の中でも、特に以下領域のニアショア、オフショア拠点の登場人物・チームと共に開発を取り組み、成長してまいりました。

  • ニアショア(沖縄):ローコードプラットフォームPEGA開発のプロフェッショナル集団(FPT Software様)

  • オフショア(ハノイ、ベトナム):スクラッチ開発を得意とするスクラムチーム(FPT Software様)

  • 東京:オフショアBrSEおよび戦略コンサルご担当者さま(FPT Software様) および KDDIアジャイル開発センター

上記3サイトの登場人物がいますが、ニアショア〜東京とオフショア〜東京がこれまで独立してチームとして活動していたため、初対面となるメンバーが多数でした。

現地キックオフの目的

ニアショアで開発しているプロジェクトの一部オフショア移管を行うにあたり、関係者の一体感の醸成を行い、今後の引き継ぎ作業をスムーズに進めるため。 新規プロジェクトスタート時には通常キックオフは行われていると思いますが、初期段階ではメンバー間でそれぞれ把握している情報に格差があったり、議論をしながら進めるものが多いにもかかわらずメンバー間の信頼関係構築が不十分のため、心理的安全性が確保されず、指示待ちになってしまったりコミュニケーションがうまくいかない等、タックマンモデルの形成期に直面します。 アジャイルソフトウェア開発宣言における”プロセスやツールよりも個人と対話”をしっかりと行うため、今回は特にニアショア〜オフショア〜東京間のコミュニケーションのやり方も含めてより慎重に始めていくことが重要と認識し、沖縄でのキックオフに踏みきった経緯となります。

現地での実施内容

○参加者全員による自己紹介

ニアショアと東京のメンバが沖縄に集い、リモートでオフショアのメンバに参加いただき、全体での自己紹介を行いました。今回のキックオフをオフラインで集まって実施した最大の理由は、まさにこの瞬間のためといっても過言ではありません。オフショアメンバとは言語の壁もあり、お互い懐に入るには時間がかかってしまうことも多いため、初回の入り方はとても重要です。今回は特にオフショアBrSEとニアショアの担当者の初対面同士で積極的に喋っていただき、今後のスムーズなやりとりができるような関係を構築いただきました。

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○プロジェクト概要の説明・第1回引き継ぎ会の実施

今回の出張を終えた後は、それぞれ離れた拠点からリモートでの引き継ぎを予定していましたが、最初の引き継ぎ会はそのまま現地で行なってきました。ニアショア⇄BrSE⇄オフショア間のコミュニケーションについて、実際に引き継ぎを受けることによってお互いのテンポを確かめながら、今後離れても問題なく進められるよう懸念を潰すことが目的です。プロジェクト概要のインプットをオフショアメンバに行う際、BrSEを通さずあえて担当から英語で直接届ける一幕もあり、とても良い雰囲気で1回目の引き継ぎ会を終えることができました。

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○チームビルディング(飲み会)

一番のチームビルディングといえばやはり飲み会となりますが、沖縄の飲み会の締め方をご存知でしょうか?近年ではステーキを食べて締めることが多いそうですが(こちらも独特な文化ですが。)、伝統的には山羊で締めるようです。 沖縄の懐にしっかり入り込むために、チャレンジさせていただきました(ヤギのお刺身(左)とヤギ汁(右))

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さいごに

最後まで記事を読んでいただき、ありがとうございました。 リモートワークの普及により、場所を選ばず遠く離れたメンバーと働く機会は今後ますます増えていくと思います。顔合わせなどもリモートで工夫しながら実施することはもちろんできますが、オフラインで会うことに勝る手段はないと思っています。工夫すればできないことはないから・・・といって妥協することなく、重要な局面を見極め、効果的にオンとオフを使い分けることが、アフターコロナにおける仕事の処世術の一つではないでしょうか。と、また沖縄にお伺いする理由を考えていきたいと思います。

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